研究計画書の準備に伴い、国立国会図書館の遠隔複写サービス(コピー)を利用してみました。
参考文献として論文を入手したいと考えた時、大学生なら大学の図書館がありますが、主婦である私にはありません。
卒業した大学の図書館に利用申請を出そうと考えましたが遠いのです。
そこで、最寄りの大学図書館を利用させていただこうとしましたが、近くても何度も足を運ばないといけないのは非効率的。
そんな言い訳をしながら時間ばかり過ぎていく中でやっと見つけたのが国立国会図書館の遠隔複写サービスです。
結論から言うと、このサービスめちゃくちゃ便利です!
そういうわけで今回は、救世主的サービスとも言える「国立国会図書館の遠隔複写サービス」についてご紹介させてください。
国立国会図書館に直接インターネットで複写サービスを申し込む方法

国立国会図書館の複写サービスの利用手順の説明がイマイチ分かりづらいです。
利用手順として「NDL-OPAC」にログインするまでしか書かれていません。
そこで、「NDL-OPAC」にログイン以降の手順について簡単にではありますが下記にまとめてみました↓
【複写サービスをインターネットで申し込む方法】
1.NDL-OPAC(国立国会図書館蔵書検索・申込システム)にログイン
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2.キーワードを入力し論文を検索
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3.検索結果に表示された一覧から複写したい論文のタイトルを押下
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4.「全ての資料を表示する」のリンクを押下
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5.申込み列の「複写」のリンクを押下
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6.「遠隔複写サービスに使用する資料の選択について」の内容に同意
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7.複写内容他を確認して「登録」釦を押下
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検索結果一覧画面から複写依頼したい資料を選択したら後は画面の指示に従って行けば複写依頼が完了します。
特に自分で複写物の件名やページ数を入力する必要はありませんでしたのでとてもスムーズに複写依頼を行うことができました。
複写サービス送付内容物と実際にかかった料金について

私は同一日に28件の複写依頼を行いました。
5月8日(月)に複写依頼を行い、複写物が自宅に届いたのは5月15日(月)と16日(火)です。
複写依頼を行ってからちょうど1週間後に、複写物が2部に分かれた状態で「東京本館」と「関西館」からそれぞれ届きました。
【送付内容物(東京本館より送付分)】
「複写明細書」&「複写物(論文)」
請求書
複写代金のお支払について(払込取扱票)
上記の通り、送付内容物は「複写物(論文)」「複写明細書」「請求書」「複写代金のお支払について(払込取扱票)」の4つでした。
また、今回の複写依頼(同日に28件)にかかった料金は下記の通りです↓
【国立国会図書館複写サービス(インターネットから申し込み)にかかった料金】
東京本館送付分(16件) 品名 単価 数量 金額 A4 24円 66 1,584円 B4 24円 46 1,104円 発送事務手数料 150円 1 150円 小計 – – 2,838円 消費税 – – 227円 送料 – – 594円 ご請求金額 – – 3,659円
関西館送付分(11件) 品名 単価 数量 金額 A4 24円 67 1,608円 B4 24円 22 528円 発送事務手数料 150円 1 150円 小計 – – 2,286円 消費税 – – 182円 送料 – – 400円 ご請求金額 – – 2,868円
国立国会図書館複写サービス(インターネットから申し込み)費用総額 品名 金額 複写料金(A4) 3,192円(1,584円+1,608円) 複写料金(B4) 1,632円(1,104円+528円) 発送事務手数料 300円(150円×2) 消費税 409円(227円+182円) 送料 994円(594円+400円) 費用総額 6,527円
国立国会図書館の複写サービスを利用する前に知っておきたいこと

【国立国会図書館の複写サービスを利用する前に知っておきたいこと】
- 同日の申し込みで同じ施設が所蔵する資料は「原則として同日発送」であるが、場合によって複数回に分けて発送されることもある(=その場合、それぞれの発送について送料と発送事務手数料がかかる!)
- 申込時に選択した所蔵資料が、別の施設の所蔵資料に変更されることがある(=全て東京本館所蔵の資料を選択して複写依頼を行ったにも関わらず、一部の資料が関西館から発送されることがある。この場合も、それぞれの発送について送料と発送事務手数料がかかる!)
- 複写サービスの利用代金には、「複写料金」の他に「発送事務手数料」「送料」「振込手数料」がかかる(=発送事務手数料は150円で送料は送付物の重量による!)
- 著作物の半分を超える複写依頼には著作権法上、著作権者の許諾が必要である。(=著作物の半分を超える複写依頼には「許諾書」の提出が必要!)
- 申し込み後のキャンセル(取消し)はできない(=ただし、間違って申し込みを行ってしまった場合には電話による問い合わせが可能である!)
実際に私も、複写依頼する資料はすべて東京本館所蔵の資料であることを確認し同日に複写依頼を行ったのですが、実際には、東京本館と関西館の2箇所から分かれて複写物が届きました。
最後に
国立国会図書館の遠隔複写サービスを利用することにより、研究計画書作成に伴う第一関門である「論文入手」の壁をクリアすることができました。
これから論文を読み始めますが、論文を読めば読むほど更に読みたい参考文献がどんどん出てくるかと思います。
でもでも、国立国会図書館の遠隔複写サービスがあれば怖いものはないです!
国立国会図書館の遠隔複写サービスは、料金はそれなりにかかりましたが、キーワードを元に関連する論文を一括検索でき、検索画面からそのまま複写依頼できる手軽さは最高でした。
研究計画書を作成しなければいけないんだけれど論文をどうやって入手したらよいのか悩んでいらっしゃる方は、ぜひとも国立国会図書館の便利すぎる遠隔複写サービスを利用されてみてはいかがでしょうか?
以上、この記事が国立国会図書館の複写サービスの利用を考えていらっしゃる方の参考になりましたら幸いです。
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